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外部関数型テンプレートエンジン

原稿に記載されていない項目を掲載する場合

 原稿に記載されていない項目を、他の項目から導出してチラシ紙面に掲載する場合があります。例えば、原稿の「税抜き価格」から「税込価格」を計算して掲載する場合が代表的です。
 より複雑なケースもあります。例えば冷蔵庫は近年大容量化とスリム化を両立できるようになったため、ある家電量販店では、下図のようなピクトを新たに掲載することになりました。これは、容積が400ℓ以上なら幅を㎝で表示し、400ℓ未満ならピクト自体表示しないのですが、原稿にはそのことを直接指示する項目がありません。「容積」項目の値で判断して「サイズ」項目から幅の値を抜き出す必要があります。

原稿に記載されていない項目を掲載する場合

 ところでチラシ制作では、InDesign®やIllustrator®で制作したテンプレートに、原稿内容を流し込むことがよく行われますが、上記のように原稿に記載されていない項目の場合は、その項目を生成するための前処理アプリケーションが必要になります。

前処理が必要

 家電やデジタル機器など日々進化する製品は、消費者への訴求ポイントも刻々変化するため、チラシ掲載項目が新たに必要になることが多々発生するのですが、そのたびに前処理アプリケーションに変更を加えるのは、保守の観点から好ましくありません。

前処理のロジックを切り離して外部ファイルにする

 そこで、外部関数型テンプレートエンジンを開発しました。これは、外部ファイルのプログラムを実行して、その結果をテンプレートに流し込むアプリケーションです。
 新しいチラシ掲載項目が必要になったときには、前処理のプログラムを Perl  などの言語で記述し、所定のフォルダに保存します。テンプレートにそのファイル名を記載するだけで、流し込み時にプログラムの処理結果がテンプレートに反映されます。
 前処理のロジックを切り離すことで、流し込み機能の拡張や保守が容易になりました。

前処理のロジックを外部化する
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